Hearty Affection


「奈江、目つぶって」


いきなり隼人が真剣な顔で言った。

あたしは言われた通り目を閉じた。


その瞬間、

唇に柔らかいものが重なった。


数秒たって離れた。

あたしの唇に重なってたものは、隼人の唇だった。


あたしたちは誰もいない教室で、静かにキスを交わした。


「奈江、めっちゃ好きだよ」


隼人は微笑みながら言った。

あたしも微笑み返す。


「あたしも。隼人が大好き」


そう言ってあたしたちはまた抱き合った。

隼人のぬくもりが、あたしを安心させた。

隼人の全てが、あたしの元気の源。


だから、ずっとそばにいてね?




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