君に嘘を捧げよう

自分の隠してた気持ちに気づいてしまうとなんだか本人に会いづらい。

とりあえずファ〇タ3本買ったけど、戻りづらくて。

だから少しだけある屋台をちょっと見てから戻ろうと思った。

「とりあえず気持ち落ち着けて…はあ…」

軽く深呼吸した。

まさか、嘘ついてる相手を好きになるなんて…。

罪悪感。その一言が重くのしかかる。

もし俺が『タクト』じゃないってバレたら…。

アヤネは傷つくだろうか。

そんなことしたくない。

もし、こんなカタチで出会わなくて、普通に出会ってたら。

俺はただ純粋に、アヤネを好きでいれただろうか。

「…ってそんなこと考えても無駄か…」

「ヘイそこのオニーちゃん!どうしたよため息ついて」

「?」

誰?不審者?だとしたら110番しないと。

でも幸い不審者ではなかった。

「屋台のおっちゃんか」

「オニーさんと呼んでくれ…」

悩める今の俺にはかなりKYなおっちゃんだ。
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