君に嘘を捧げよう
アヤネを不安にさせた…。
「…ごめんね、誕生日くらいでワガママ言って。でも」
「…!」
「わたしだって、不安になるの。タクトと別れるのは嫌なのぉー…」
アヤネは子供のように泣いていた。
その瞬間。
気づいたら俺は彼女を抱きしめて。
「タク…ト?」
「俺はいつだって、アヤネが好きだよ」
じゃなきゃ。
「なんでこんなに胸が苦しいんだよ…」
この手の中の愛苦しい存在を俺はどう扱えばいいんだろう…。
「好きだ」
もう一度言って、それから。
勢いにのって…。