君に嘘を捧げよう
やっぱり怒ってる…。
「……」
俺は『タクト』じゃないけど、せめて。
「仲直り…くらいはいいよな」
そういってここ最近何回謝ってきたことか。
とりあえず、放課後呼び出して謝る決意をした。
「…なに」
呼び出された彼女は仏頂面だった。ちょっと不機嫌な感じ。
「…あのさ」
「別に怒ってなんかないんだからね!」
「…いや怒ってますよ…」
「もういい、帰るもん」
「まだ来たばっかでしょ!?」
「うるさい!!」
「!!」
いつもの彼女らしくない荒々しい声。
「…最近タクトは女の子にモテてばっかだからそのうち捨てられるんじゃないかって不安だった。でもいくらなんでもわたしの誕生日まで忘れることないんじゃないの!?」
「……」
俺の行為が。
軽い言動が。
俺が。