君に嘘を捧げよう

アヤネはさっきの秘密の短冊を笹のずっと奥に飾ったようだった。

「じゃあ他の人の短冊見てまわろ?カップルさんばっかりだし面白いのが見れそう♥」

「…アヤネなんか怖い」

「なんか言った?」

「…なんでもないデス…」

俺らはまた手をつないで歩いた。

恥ずかしかったけど、幸せだった。

できればこの幸せが永遠に続いてほしいと思った。
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