しろうさ恋日記。
「~~~~っ。」
幸せすぎるわたしの日記の最後の泣き言。
『…………君が…全部好きだ。』
そう言ってわたしをまっすぐに見つめた月城くんに………
わたしは気を失いかけた…………。
夢か幻なのか……わたしを好きだと彼は言ってくれたのです……………。
―――――――――――――――――………………
『………いきなり、ごめん……。でも、どうしても…伝えたかった…………。』
『…………!』
ちょっと俯いた後、ゆっくり顔をあげて
ほんのり頬を染めた彼は綺麗で………真剣な瞳に胸が苦しいくらいに早鐘をうっていた。
『…………わたし…っ、わたし……っ……』
あなたが大好き……!!!
………そう、伝えようと思って……………!!
『…………うん…っ』
月城くんも何だか緊張してるみたいに見えて………っ
『……………だ…っ……』
大好き…………!!!
――――ガラッ!
『『…………!!?』』
いきなり開いた扉に一斉に二人で振り返って……………
『………なんだ~?おまえ達…もうすぐ授業だぞー。早く教室に戻りなさい。』
『『…………はい。』』
弓道部顧問の……………小林先生(70歳)だった………。