もう1度その声を


あの日、どうやって家に帰ってきて、どうやってベッドに入ったのか覚えていない。


とにかく、3日は経っているコトを今分かった。




アタシの中でぽっかり穴が開いたように。

アタシはとにかく抜け殻だった。




ブーッブーッブーッ・・。


机でケータイが小刻みに揺れながら、メール受信を教えてくれた。




『るい??メール返事して。今からそっち行くから』



いつも一緒の莉緒からのメール。

メール、返信しなきゃ。



いつもは慣れた手つきでボタンを押せるのに、全然できない。





とにかく、『分かった』とだけ書いて返信し、またベッドに横になった。






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