「キカイ」の子

秋を見下ろす春と冬を待つ夏

「なぁ……フユピコ~」


「何?」




昼休みの教室の中。

食事を終えた後、勉強し始めた冬彦の向かいから、机に頬杖をついた透が話しかけた。






「ベンキョーって楽しい?」





「何でそんなこと訊くの?」





冬彦は、ノートに視線を落としながら訊いた。



「いっつも勉強してっからさぁ、何となく、そう思っただけ~」


「ん~、勉強は嫌いじゃないし、何より…しなきゃいけないから…」




冬彦は少し考えながら答えた。



相変わらず視線はノートに向いている。


「でも、つまんないだろ?」



「そうでもないよ。」

「嫌、絶対につまんない。」




透は強く否定した後、頬杖をつくのをやめ、身を乗り出した。





「だからさ…明日、どっかに遊びに行こうぜ?」
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