「キカイ」の子
「小さい頃に僕は反抗してたんだ!でも!父さん達はいなかったじゃないか!僕を見なかったじゃないか!」






「仕方ないだろ!私たちは仕事で忙しい身なんだ!お前だけにかまっている暇はない!」







聡は語気を荒げて、まるで過去を吐き捨てるように言い放った。








「それでも!……それでも!」








キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリ…






冬彦の胸は熱くなり、抑えきれなくなった彼の感情は涙となって、流れ出ていた。












「それでもあなた達は僕の親でしょう!!」










………ガキャンッ!









どこか遠くで金属が削れるような音が鳴った気がした。
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