一番輝く星
「お母さん・・・私のせいでごめんね。」
「あれだけの男だったんだな」
酔いが覚めたのか冷静になった母は、
「もう顔見たくない出ていきなさい。」
私は何も言えず家を出た。しばらく歩いて、直樹に電話しようとポケットに手を当てると携帯がない事に気付く。
そーっと家に帰るとリビングに向かう。
「お母さん・・・携帯だけ取らせて。それからでてくか・・・」
・・・そこには首をつった母がいた。
「お母さーん!お母さんお母さん起きてよ起きて」
その後救急車を呼んだけど・・・母は亡くなった・・・。
病院の廊下で泣いていると先生が私のそばに近づいてきた。
「これお母さんのポケットに入っていました。どうやら最後のお手紙のようです。」
そして手紙を渡された。
手紙には、
あかりへ
今まできつく当たってごめんね?許してもらえないよね?
でも私あの人の事本当に愛してた。
愛されてない事はわかってた。
でも私は頑張って愛してもらうんだって思って頑張ったけど私ではなくあの人はあかりに興味を持った。それであかりを利用した。
本当にごめんね。
私は重い罪を犯した。だから死を持って償うね?優しいお母さんじゃなくてごめんね?頼りになるお母さんじゃなくてごめんね?
もし生まれ変わってあかりをまた産んだとしたら、その時はいいお母さんになるからね!
あかりありがとう!
お母さん先に天国に行くけど後追いなんて考えないのよ!
じゃあね?バイバイ私の大事なあかり

お母さんより

「お母さん・・・うっうっ」
私は直樹に電話した。
< 22 / 40 >

この作品をシェア

pagetop