一番輝く星
第五章~母の死~
「ただいまぁ~!」
・・・誰もいないのか?
リビングに行くとお酒のすごいにおいがしてそこには母が酔っ払って倒れていた。
「お母さん?こんなに飲んで・・・。」
「触るな!このけがれ娘が!」
そう言って、私を突き飛ばした。
・・・ヤバい・・・泣きそう・・・。

私は泣きそうな目をこすり、笑顔でお母さんの手を握った。
「お母さん?どうしたの?」
「・・・お前のせいで・・・お前のせいでぇ」バンッ!!
母が私を殴ってきた。何度も・・・。
傷だらけになったからだ。いやっ弱くなっちゃだめだ!直樹にも弱虫卒業するって言ったんだ。
「・・・お母・・・さんどうしたの?」
「・・・男に振られたんだよ!お前が逃げたせいで!」
「え?私のせいなの?」
私が逃げ出したから・・・。私今幸せだからお母さんにも幸せになって欲しかったのに私のせいだ。
私は幸せな中現実を思い知らされた。
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