炭酸的な君に溺れた。


「ちょっと莉子っ!!河西先輩だよっ!!」

2時間目の休み時間、バシバシと痛い程に私を叩きながら、結菜(ユナ)が言った。


「あ、ほんとだ」


それに対し、さほど興味なさ気に私は答えた。

そんな私に不満なのか、また一発背中に平手をくらわしながら結菜は不服そうに言った。


「なにその反応。河西先輩だよっ!?」

「だねー」

「ったく!!つまんないなー」


そう言われましても。

河西先輩別に好きじゃないし。


確かに2年生である私達の学年では河西先輩はカッコイイって有名で、

私もカッコイイとは思う。


だけど、それだけかな。

河西先輩を見ていちいちはしゃがないし、

キュンキュンと胸が踊るわけでもない。


言うならそうだなー……カッコイイ先輩第一、

ってとこでしょうか。


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