炭酸的な君に溺れた。
…………ズキューン?
いやバキューンッ??
いやドッカーーン!!?
とにかく凄まじい音とともにキューピッドちゃんの矢が私にぶっ刺さった。
え……何あれ……ヤバいんですけど……
結菜が指さしたのはレジに立つ一人の男の店員さん。
黒い前髪が若干目にかかり、キリッと切れ長の目は綺麗な肌に見事にマッチしていて、これでもかっ!てくらい白い歯の口はダルそうに欠伸をしていた。
ヤバい!!
どストライクっ!!!
かっこよすぎて何も言えない。
「莉子?おーい??」
私の顔の前で手を振る結菜に
「一目惚れってほんとにあるんだね」
とだけ言い、私はその店員さんの元へと歩き出した。
「え、ちょっと莉子っ!?」
結菜の制止も振り切り、レジへと身を乗り出し、眉間にシワを寄せる彼に一言。
「付き合って下さいませんかっ!!?」