言えない秘密~ヤクザが愛する女~
5分ほど歩いて着いた場所は、高級で有名なホテルだった。
海外展開もされていて、著名人もよく利用するホテルだ。
「ドキドキするけど、行こう」
佐絵を先頭に、私と先輩がついて歩いている時、
「落としたよ」
誰か、男の人が声をかけてきた。
振り向くと、思わず目を奪われるほどの、渋くてカッコイイおじ様が立っていた。
「す、すいません。ありがとうございます」
どうやら佐絵がチケットを落としたらしく、拾ってくれたのだ。
本当カッコイイ~。40代くらいの人かな?
ちょっと近寄り難い感じもするけど、笑顔が優しい人だった。