好きになっていいですか?
「翔ちゃん?せっかく朝早く一緒にいるから学校一緒に行こ?」
「あ…うん」
こんなに好きな鈴那が…
今目の前にいる。
忘れようとしても忘れられなかった鈴那を…
ずっと考えないふりして、忘れたことにしといた感情が…
鈴那を目の前にするだけで、こんなにも位とも簡単に。
固く締め付けた俺の決心が鈍る。
「翔ちゃん?」
優しく俺の顔を除き込んで心配してくる。
「ん?」
顔を反らした。
そうでもしないと、感情が押さえられないから。
「…うんん。何でもない!急ご!」
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