桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
『できるに決まってるじゃない!』
紗雪は涙声で言ってきた。
『みんなは梓紗ちゃんを仲間だと思ってるから捜してるんだよ!?』
えっ・・・
あたしを、仲間・・・?
『そうよ!あなたはまだ生きてるんだから、私みたいにこんな力に飲み込まれないで!』
紗雪の声が聞こえる時点であたしは、己の力に勝ててるの・・・?
あたしは疑問の声を放った。
すると、紗雪が優しい声で
『そうよ、梓紗ちゃん勝ててるじゃない。己に、ほら!こんなとこにいないで、皆に大好きな歌!聞かしてあげましょう!』