桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
またもや、ピンと張りつめた空気に練習場は満たされた。
「始め!」
土方が試合開始の合図を言った。
だが、どちらも一向に動かない。
(この子、強い。一瞬でも気を抜いたら・・・考えるだけでも怖いな・・・)
(流石、新撰組の沖田総司。一瞬でも気を抜いたら・・・。うわ、変な汗出てきた)
両者、似たようなことを思いながら、間を取っている。
が、
瞬間
「ハァァァ!!」
沖田が動いた。