【完】K.T.N
「かえ…「分かってるよ」



楓は淋しくそう言って
…微笑。



「本当は分かってるっ!!!
両親は私を理由にしか納得できる方法がなかったこと」


楓はそう自分を納得させようとしているのだろうが

肩が震えていた。


和希には
分かっていたのかもしれない。




「俺はさ」


そう和希が言った時には
楓の肩は
震えがおさまっていた。
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