図書館>>>異世界



伝説の賢者―――それは他者を寄せ付けず、時には慈悲深く、時には冷徹に判断を下す審判。


人々は敬うと同時に、その存在を畏れもするのだ。


そんな賢者であるヨルと言う少女は―――




「へーっ! ロナってさっきのあの村出身!?
え、家はどこだったの?」

……村を出てから、いつの間に仲良くなったのか、俺が連れてきた部下と仲良くなっていた。


「さっきヨルが行った家あるだろ?あの横!」

「へえぇ!里帰り、出来た?」


……何故なのか。
馬を繋ぎに行ったら見当たらず、焦って探せば村人の家でちゃっかりくつろぎ、出発時には村人の大多数に見送られる位まで仲良くなっていたヨルは、俺が知らない内に、俺の部下とも打ち解けていた。


一体、いつの間に?
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