図書館>>>異世界
もう、気になり出したら、いてもたってもいられなくなった。
天音は、海翔は……本当に無事なのだろうか?
私は王子に背を向けた。
そのまま扉に……と、思ったのだが。
―――グイッ
「え…、わぁ!」
手を引かれてバランスを崩したと思ったら、王子の腕の中に居ました。
「……ふっ。本当に面白い娘だよヨルは。
今まで気に入られようとする女は腐るほどいたが…
その媚びない態度が気に入った」
しまった!王子の変なスイッチを押してしまったようだ。
常人には判らない嗜好は、避けれなくて当然なのかもしれない。