君がいれば・・・①
Tシャツにジーンズ姿でごく普通の若者に見える。



その姿でもカリスマ性は隠しきれないのだが。



シンは瀬奈の姿を目にすると駆け寄った。



「セナ、セナ」



小柄な瀬奈はシンに立ったまま抱き上げられた状態で身動きが出来ない。



「シ、シン 会えて嬉しい……」



抱き上げられて心臓が大きく跳ねる。



ようやく床に足が着くと、シンの顔をじっくり見ることが出来る。



「セナ 俺もだ」



頭を傾けて瀬奈のピンク色の唇に口づけをする。



瀬奈の華奢な腕がシンの腰におそるおそる伸ばされた。



このままセナを抱き上げ寝室へ連れて行きたくなる。



こんなに可愛かったか……?



もちろん送ってもらった写真は可愛かった。



プリントして財布の中へ入れてある。



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