君がいれば・・・①
はぁ……。


どうしよう……。


シンと2人っきり。


彼は有名な芸能人……。



シンが自分の事を可愛いと言ったり愛してると言ったりするのは、いまだに信じられない。



眠いはずなのにこのままでは一晩中眠れないのではないかと思うほど緊張していた。



シンが座っていたソファーにちょこんと座りTVを見る。



座った途端に、TVからゲラゲラ笑い声がする。



シンは深夜のお笑い番組を見ていたらしい。



お、お笑い……。。



興味あるのかな……?



日本語がペラペラのシンだから内容もわかるのだろうけど。



見ているとだんだん夢中になってシンがバスルームから出てくる頃には瀬奈は真剣にお笑い番組を見ていた。



だからシンが近づいてもまったく気が付かない。



大きな口を開けて笑った時、シンの腕に後ろからふんわり包まれた。



「シ、シンっ!」



突然腕が回って瀬奈は驚いた。



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