君がいれば・・・①
「TVに焼いちゃうな」



耳元でシンの甘い声に囁かれて、瀬奈の体の芯に震えが走った。



シンの唇が頬に触れる。



シンは頬にキスをしながら瀬奈のお風呂上りの香りを吸い込むとこのまま押し倒したくなった。



「セナはああいう面白い人が好きなの?」



シンの指は瀬奈のサラサラの髪を弄っている。



「シンが見ていたからそのまま見てただけだよ?」



「その割には大きな口開けて笑ってた」



シンを見ようと上を向いた瞬間、唇が重なった。



「ん……っ……」



「セナ……寝ようか」



これ以上深入りしないうちにベッドへ誘う。



その言葉で瀬奈の心臓が一気に跳ね上がった。




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