君がいれば・・・①
シンは携帯を閉じた。



そしてしばらく経ってから瀬奈の眠っている寝室へ行った。



セナをどうしたいのかは分らない。



分っているのは、セナは遊びで付き合う女ではないと言う事だ。



ぐっすり眠っている瀬奈を起こしたくなる。



セナ……あと少ししか一緒にいられる時間がないんだ。



瀬奈の頬に指が触れると瀬奈のまぶたがパッと開いた。



「シン……」



シンの顔を見て恥ずかしそうに微笑んだ瀬奈。



「セナ おはよう」



瀬奈が我に返ったようにハッと体を起こした。



「おはよう、シン 今何時っ?」



瀬奈はキョロキョロと時計を探す。



「8時だよ どうしたんだい?」



セナは何を慌てているんだ?



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