君がいれば・・・①
そしてかかってきた電話によると、8月の9日10日の夜は空いているらしい。


シンが忙しい昼間はソウルの街を観光すればよいし、瀬奈は決めた。



「じゃあ、8月9日に行っていいかな」



『もちろん ホテルと航空券の手配をジフンがしておく』



「え!? いいよ 航空券とホテルのセットをこっちで買うから」



そこまでお世話になるのも……と思う。



『セナ!君に負担をかけたくないんだ』



ちょっと怒った様なシンの声。



「だって……わたしだって働いているんだよ?それくらいは……」



『セナ……』



がっかりしているようなシンの声に瀬奈が黙り込んでしまった。



『セナ?聞いてる?』



「う、うん」



セナは頑固だな。



『わかったよ 今回はセナが負担して』



「うん ありがとう シン 気持ちだけ受け取っておくね」



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