君がいれば・・・①
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気がつくと瀬奈は見たこともない部屋に寝かされていた。



びっくりして起き上がると、額に置かれた濡れたタオルが白いシーツの上に落ちた。



「セナ まだ起きちゃだめだ」



シンが横にいてシーツに落ちたタオルを拾うと瀬奈をもう一度横にさせる。



「シン……迷惑かけちゃった……ごめんね」



記憶があいまいだけどシンに抱き上げられたのは覚えている。



そして女の子達の黄色い悲鳴。



覚えているのはそこまで。



「セナ 俺が悪いんだ あんな場所に呼んだから」



「そんなことないっ シンの仕事が見れて良かったし 風邪を引いたのに来ちゃったから……」



シンは手を伸ばして瀬奈の頬を手の甲で撫でた。



「会いたかったよ セナ」



顔を近づけて瀬奈の唇に口づけした。



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