君がいれば・・・①
はにかんで聞く瀬奈にシンは心の中が温かくなる気がした。



彼女は最高だ。



作り笑顔じゃない笑顔も持っていていつも見たくなる。



「韓国だよ」




「韓国人……でも日本語が上手だよ?日本に住んでいるから?」



「日本語は習ったんだ 日本には住んでいない ソウルに住んでいるんだ」



日本語は一年でほぼ困らないくらいに話せるようになった。



薄暗かった外はいつの間にか真っ暗になっていた。



「そうなんだ……観光で来たの?」



「いや 仕事で。俺の事よりセナの事話して」



繋いでいる手を自分の口元に持ってくる。



「ジ、ジフンっ!」



心臓が止まりそうなほど大きな音をたてた。








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