君がいれば・・・①

スクープ

「すごい量だね！？こんなに食べられないかも……」



「食べられるだけでいいよ」



シンが笑って隣に座った。



飲み物はコーラだ。



一緒にいられる時間をお酒で鈍らせたくなかったのだ。



シンが一口サイズのサンドウィッチを手にして瀬奈の口の前に持っていく。



それを手に取ろうとするとするっと避けられてしまった。



「？」



「セナ、食べて？」



再び口元にサンドイッチが来ると瀬奈は照れながら口に入れた。



ゆっくり租借を繰り返してコーラを一口飲む。



「おいしい」



久しぶりにシンと一緒にいられて瀬奈は嬉しい以上のものがあった。



自分に会う為にスケジュールを変更してくれてこうやって過ごしてくれる。