君がいれば・・・①
その日の午後、瀬奈は家に戻ると携帯が鳴った。



「? ジフン……さん……?」



韓国で知ったジフンの番号だった。



「も、もしもし……?」



『やあ、セナちゃん 急で悪いけど今日の夜は空いているかな?』



「シンが来ているのですか?」



『違うんだ セナちゃんにちょっと用があって シンは韓国だよ』



そう聞いてすごくがっかりした。



「わたしに……何の用ですか?」



ジフンの声が沈んでいるので良くない事なんだと思った。



『シンに関することなんだ……』



「わかりました……」



ジフンは新宿のホテルの名前を言った。



そこのラウンジで6時に待ち合わせることになった。



電話を切ってから瀬奈の心に不安が広がった。



何の用なんだろう……。



待ち合わせの時間の6時まで瀬奈は不安を抱えて過ごした。





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