君がいれば・・・①
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瀬奈は今にも倒れそうだった。



接客業はしっかり務めるが、お客様がいなくなるとぼんやりしてしまい今にも泣きそうだ。



亜佐美はそんな瀬奈を気遣って動いた。



「瀬奈、具合が悪そうだよ?帰った方がいいよ」



何度瀬奈に言っても聞かなかった。



就業時間が終わり、瀬奈はぼんやりと従業員通用門を通っていた。



「瀬奈ちゃん、顔色が悪いね?」



そう言うのはいつもの警備員のおじさんだ。



「そんな事ないです お疲れ様でした」



頭を下げると歩き出した。


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