君がいれば・・・①
『近いうちに是非、彼女を紹介して欲しい 父さんと母さんも同じ気持ちだよ』



「電話をくれてありがとう 兄さん」



今の電話でシンは安堵した。



家族全員が反対しているのではない。





電話を切ったシンは寝室に入った。



瀬奈はまだぐっすり眠っていた。



ベッドに腰をかけると瀬奈の頬に触れる。



「う……ん……」



小さな声が聞こえたがまだ夢の中らしく目は開かない。



どれだけ触れれば目を覚ましてくれるのか試したくなる。



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