君がいれば・・・①
またシンと会えなくなるのが寂しい。



2人はずっと手をつないだまま座っていた。



出発までの時間片時も離れていたくない。



しかしその時間は続かず、瀬奈の乗る飛行機の搭乗アナウンスが入った。



「行かなくちゃ……」



「気をつけて帰るんだよ?夜に電話するから マスコミは出来る限り相手にしないで」



「うん わかった……」



今日の新聞を見せてもらい、シンはその記事の内容を話してくれた。



わたしの事が詳しくは書かれていないのは、まだ情報が入っていないからだとシンは言った。



マスコミは瀬奈とコンタクトを取ろうとするから気を付けてと。



シンの心配そうな顔に微笑んで手を振ると、瀬奈は搭乗口へ入っていった。




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