君がいれば・・・①
『変わった事は無いか?』


「うん 何も無いから」



心配するシンを安心させるようにクスッと笑った瀬奈だった。



電話を切った瀬奈は深いため息が出た。



シンにはそう言ったけどちょっとビビッている。



シンのファン、日本にもたくさんいるからな……。



******



電話を切ったシンの口から小さなため息が漏れる。



明るい瀬奈の声にホッとしたが心配だ。



警備主任のオ・ハジンを呼ぶと信頼のおける2人のボディーガードを瀬奈につける様に話をした。



この事は瀬奈に話をしないことにした。



下手に怖がらせては可哀想だ。



ジフンはデパートの社長に話をして従業員に伝わらないように瀬奈にボディーガードをつける事を了承させた。



一番自然な場所、ボディガードは瀬奈のすぐ近く、正面玄関の入口の警備員になりきる。



オ・ハジンが選んだ男は2人とも流暢に日本語が話せた。



******



お客様の案内を済ませた亜佐美が瀬奈の隣に来た。



「ねえ、あの警備の人、かっこよくない?」



今まで正面玄関にいなかった警備員が今日から2人立っていたので驚いた。



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