君がいれば・・・①
「ごめんね 心配かけて」


『いや、俺のせいだから』



犯人は自分の熱狂的なファンだったと聞いた。



「シンのせいじゃないよ でも……なんでこの電話に?」



『彼は俺のボディーガードだから』



それで納得した。



心配してボディーガードを付けてくれていたんだ……。



「シン、ありがとう」



『お礼なんか言わないでくれ 瀬奈が死ぬかもしれなかったのに』



「でも助けてもらったから、彼らがいなかったら……」



『セナ……』



まだ心配そうな声のシンを安心させるように瀬奈は元気に電話を切った。



そこへ母、典子が駆けつけてきた。



「瀬奈!大丈夫なの?」



元気そうな娘の姿に安堵する。



「ママ……」



デパートから連絡が入ったらしい。



「ママ、かすり傷だから平気だよ」



「もう、知らせを受けた時は心配したわ 最近は無差別に人を殺す事件が多いから」



典子はそんな酷い事にならずに良かったと感謝した。



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