君がいれば・・・①
「停めてくれ!!」



シンがそう叫ぶと車は急停車した。



「シン?」



シンが外へ飛び出した。



シンの不可解な行動にジフンも反対側のドアから出てシンを見た。



シンはあ然とした表情で一点を見つめている。



セナ……。



ジフンはシンの見つめている方向を見ると「あっ!」と声が出た。



「セナちゃん!」



シンが見ていたのは瀬奈のパネルだった。



デパートの紙袋をたくさん抱えてにこやかに笑っている瀬奈。



それを見た瞬間、瀬奈ともう離れて過ごすのは限界だと悟った。



自分の目の届く所にいて欲しい。



「セナちゃんだ……可愛いな……」



目を離さないシンにジフンが言うとやっとジフンに顔を向けた。



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