君がいれば・・・①
まあ、街中ではない分シンの正体もばれづらくなくて妥当な所か……。



ジフンが頷いた。



「もう寝る……」



「明日は朝8時から取材だからな」



今日すっぽかした分、しわ寄せが来ているのは仕方がないことだ。



シンは分ったというように手を上げて寝室へ入って行った。




その夜はバーボンを2杯飲んだのにも関わらず眠りは来なかった。



考えることはセナの事だ。



会ったばかりのセナが好きなのは分る……。



ここまで頭から離れないとなると……?



気になって仕方がない。



2人が交わした会話などほんの少し。



セナの事をほとんど知らないのに昔から知っているような感覚に陥る。




もう一度会って確かめたい、この気持ちが何なのかを。




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