君がいれば・・・①
「大人ならすっぽかすのはやめることね」



おかげで持って来た衣装が一組足りなくなった。



「あぁ……」



ディアナの言いたいことは分った。



衣装が足りなくなった……そうだ!セナの売り場で買えばいい。



シンは良い事を思いついた子供のように笑った。



「服は俺が買ってくるよ」



「シンが街を歩けば大変な事になるわよ?わたしが行くわよ」



ディアナが首を横に振って反対する。



「いいんだ 俺が行く」



そう言ってシンは衣装を持って隣の部屋に入って行った。



後から来たジフンが片方の眉を上げて立っていた。



「ジフン、なにこれ?ファンの子からの贈り物?」



ソファーに座らせているウサギのぬいぐるみをディアナが指差した。



「シンの宝物だよ」



そう言ってシンの消えた部屋にジフンも入って行った。



「わけが分らないわよ シンの宝物がぬいぐるみなんてありえないし」



ディアナはぼそっと口にした。




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