君がいれば・・・①

「俺が連れて来てやるよ」


ジフンが言う。



「無理だ、言われてノコノコ来るはずがない」



シンが首を大きく振る。



「とにかく、ここでおとなしく待ってろ　ディナーの構想でも練ってな？」



そう言ってジフンは部屋を出て行った。


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はぁ～



ようやく一日が終わる。



新しい職場は気を使う。



お客様には毎日気を使っている瀬奈だが先輩にはもっと気を使った。



総支配人が受付を訪れた時、瀬奈は恨みがましく睨んだのだった。



総支配人は肩をすくめて瀬奈ににっこり笑って行ってしまった。



伯父さん、どうせするなら地下の食品売り場の方が良かったのに……。