君がいれば・・・①
俺が可愛いと思った子じゃないか……。



キノシタ セナは……。



シンの趣味の良さは分る。



瀬奈はまじまじと男性に顔とネームプレートを見られて居心地の悪さを感じた。



「いらっしゃいませ」



頭を深く下げて言う。



亜佐美は少し離れた所でおばあさんの接客をしている。



もう1人の先輩も女性の案内だ。



「君がセナさん?」



「え……は、はい」



「仕事は何時に終わりますか?」



紳士的に言う目の前の男の人はもしかして……ナンパしてる?なんて頭の隅で思った。



答えに困っていると男の人はにっこり笑った。



「シンがほれ込むのも無理はないな」



今までシンが付き合ったことのないタイプだ。



「しん?」



誰の事かわからないらしい。




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