ウンメイ
はじまり

入学式



桜の花が咲き乱れ、初めて歩く道にピンク色のじゅうたんが敷かれる。



「かれーん!おはよー」

遠くから走ってくるのは親友の宮田椿《ミヤタツバキ》



「おはよっ。クラス、一緒になれるといいね」


そう。私たちはこの春、晴れて高校に入学したのです。


「一緒がいいね~。でもさぁ10クラスもあったら可能性低めだよね…」

椿はそう嘆いた。


「そうだね。でももし違ってもうちらはずっと親友だからね!」


「当たり前っしょ」

そんな会話をしながら私たちはクラスわけの掲示板を見るため、生徒用昇降口にむかった。
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