冬恋 ~フユコイ~
その後は二人でお買い物をした。

普段、私が入った事もないようなお店に、浩輔さんはずんずん入って行くから焦っちゃう。
値段のタグを見て、一桁違うって思うんだけど・・・。

次々と試着させられて、浩輔さんの目に叶った物が奥へ運ばれて行く。

「疲れたね、ちょっと休もうか?」

そう言って、連れて行かれたカフェで休憩。

周りの女の子がチラチラと浩輔さんを見てる。
でも、そんなの全然気にせずに私だけを見つめる浩輔さん。

絶対、ヘンだよね?
浩輔さんなら、もっと、こう、美しい大人の女性が横にいるべきで。

「美紗、今 余計な事考えた?」

うわっ!
こんな顔をする浩輔さんは・・・ヤバイかも。

ホテルに帰ってからが怖いよ!!
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