冬恋 ~フユコイ~
「美紗・・・ごめん」

「ヤだ…浩輔さんは何も悪くないですよ?
私が素直じゃないだけかもしれないし。
とにかく、私がいなくて丸く収まるなら、それが一番なんです。
父には学費や仕送りをしてもらって助けて貰ったし」

あー、言わなければ良かった。

浩輔さんが困ってる。
こんな面倒臭い事情を話しても、迷惑なだけなのに。
ホント私ってバカだ。
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