コロコロ恋愛
私…物じゃないのに。
でも、嬉しい自分がいる。

「ヒッ…すいませんでしたぁ!!」

――ドキドキ
男の子が去るのを見届けてから、神沢くんが私を離す。
なんか寂しいな。

「行くぞ」
屋上に着いてなぜか黙りこむ二人。

「「……」」
ずっと無言。
重い空気が流れる。
なんか、寂しい。
その空気が嫌で、私に背を向ける神沢くんに気づかれないように近づいた。
そして、制服の裾をギュッと握る。
急に引っ張っられてびっくりしたのか、神沢くんは、驚いていた。
急に目が合って恥ずかしい私は……うつむいた。
「ごめんなさい」


「……」


「いつも、呼び出されて遅くなってごめんなさい」


「フッ……別に怒ってねぇよ。……妬いてただけだし」


「え?」


「なんでもねぇよ。すねて悪かった」
そう言うて神沢くんは私を抱きしめた。



――ドキン








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