銀髪の王子と黒髪の王女
誕生日の出会い
それから、三年の月日が経ったある日。
王子の国で、王子の誕生日を祝う為に舞踏会をお城で開くことになりました。
王様は王子に言いました。
「今日くらい部屋から出ても、良いんじゃないかい?王子が主役の舞踏会なのだから」
けれど、王子は言いました。
「こんな醜い自分を見て誰が祝ってくれる?今回も替え玉を使ってください」
王様はため息をついて、王子の部屋から出て行きました。
王様はどんな姿になろうと、王子を愛する気持ちは変わりませんでした。

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