銀髪の王子と黒髪の王女
王子の誠意は?
青年も、勿論出来ません。
王女のことはあまり知りませんが、少女のことはよく知っていました。
少女を大切に思うなら、こんな申し出受けられません。
王女もお断りです。
三人の心は既に決まっていました。
けれど、決定権があるのは王子です。
三人は王子の言葉を待ちました。
暫くの沈黙の後、王子はようやく言いました。
「それしか方法が無いというなら、こっちから願い下げだ!俺はあんたと戦う!」
剣をしっかりと構え直して王子は言いました。
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