銀髪の王子と黒髪の王女
二人の前に進み、魔法使いは二人に向かって言いました。
「森の出口は私が案内します。こっちです!」
魔法使いは走り出しました。
二人もそれを追いかけました。
青年は走り去る二人に向かって言いました。
「じゃあ後でな!王子、王女さん!」
二人は振り向かずに、手を握ったまま走っていきました。
残ったのは、少女と青年だけでした。

少女は青年に言いました。
「ほんと今回はあんたの野性の勘に助けられたわ。あんたが気づいてなかったら、今頃王子大変なことになっていたわよ・・・」

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