怪奇愛好家。

1人目


彼女が電話を切って少しすると、
1台の黒い車が入ってきた。


「あ、来た」

……車まで黒いのか。
あ、でも彼女のではないか。



車から降りてきたのは、
二十歳ぐらいのお兄さんだった。

「はじめまして。
 中沢 啓吾 (なかざわ けいご)です」

よろしくね?と、右手を出される。

「あ、東海林 要です」
よろしくお願いします。と握手をした。


「ごめんね、夜遅くにこんな事につき合わせちゃって」

「いえ、どうせ暇なんで大丈夫です」

なんかまともな人っぽい?
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