怪奇愛好家。

～♪♪～♪～

トンネル内に音楽が鳴り響く。

これは、僕の携帯の着メロだ。


なんだろう、こんな時間に。
もしかすると両親だろうか。

2人共今日は留守だと言っていたから、
何も言わずに出かけてきてしまった。

だから心配しているんだろうか？


ポケットから携帯を取り出し、
開いて画面を見る。



着信中



「……え？」



画面に表示された相手の名前は、

『東海林 茜』


姉さんの名前だ。


ちなみに僕は、
家族も友だちもみんなフルネームで登録してある。

だからもちろん姉さんもだ。

しかし今はそんな事は関係なくて。