Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
課長はマンションの駐車場に車を停めるとさっと車から降り、ぼんやりしている私にも車を降りるよう促した。
そして私が車から降りると、私の腕を掴み早足で建物内に進んでいく。
…な、なに!?
一体今度はなんなの!?
「ちょっ、…待ってください!」
私がそう言っても全く聞く耳を持たない課長に、私は転びそうになりながらついていく。
エレベーターに乗せられ、課長の部屋に近づいていく。
―――チャリンと、鍵の音が聞こえたかと思うと課長は乱暴に玄関を開けた。