恋愛遍歴-愛を求めた日々-
朝、携帯の着信で茜は目を覚ました。
ナイトテーブルに置いてあった携帯に手を伸ばし、
半分眠っている状態で電話に出た。
『はい…、もしもし…』
かなり不機嫌そうな声だった。
「また締め切りに追われて、寝てなかったのか」
その声は、とても懐かしい声…。
『えっ?誰?』
半分眠っていた茜は、その懐かしい声が誰なのかは分からなかった…。
「俺の声を忘れたのか、茜」
茜はパッと起き上がった。
『もしかして、その声は康平!?』
「あったりー!久しぶりだな、茜」
『久しぶりなんてもんじゃないでしょう。
かれこれ二年ぶりなんじゃないの』
と妙に驚き、テンションの高い茜。
さて、ここでこの康平のご紹介を。