恋愛遍歴-愛を求めた日々-

朝、携帯の着信で茜は目を覚ました。


ナイトテーブルに置いてあった携帯に手を伸ばし、
半分眠っている状態で電話に出た。


『はい…、もしもし…』


かなり不機嫌そうな声だった。


「また締め切りに追われて、寝てなかったのか」


その声は、とても懐かしい声…。


『えっ?誰?』


半分眠っていた茜は、その懐かしい声が誰なのかは分からなかった…。


「俺の声を忘れたのか、茜」


茜はパッと起き上がった。


『もしかして、その声は康平!?』


「あったりー!久しぶりだな、茜」


『久しぶりなんてもんじゃないでしょう。
かれこれ二年ぶりなんじゃないの』

と妙に驚き、テンションの高い茜。


さて、ここでこの康平のご紹介を。

< 210 / 399 >

この作品をシェア

pagetop